サッカーワールドカップ雑感

  • 2018.07.02 Monday
  • 19:36

 

スポーツ観戦の醍醐味は、勝手気ままに自説を唱えながら見ることにある。サッカーに興味が薄く聞き役に回ってくれる家内を相手に、言いたい放題しながら楽しんでいる。

 

 コロンビア戦はひょっとして一発レッドカードが出て1−1もしくは1−2でコロンビアと予想した。

結果は2−1で日本が勝った。ひょっとしたレッドカードが初っぱなから出た。ドローか負けると予測したことを棚に上げ、レッドカードが出たことを1日中家内に自慢しまくった。「やっぱり試合はやって見なきゃわかんないんだよ」まるで最初からレッドカードと2−1で日本の勝利を的中させたかのような口ぶりだ。

 

   次のセネガル戦は私の鼻息も荒かった。「世の中は、負けると思ってるだろうが、俺はそうは思わないよ。組織戦で相手のエースを封じ込め続ければ、アフリカンはいらついてばらけるし、やる気をなくすかもしれないさ。そしたらこっちにも勝機はあるよ」
なんて言っておきながら、先制点を取られた途端、内心「あーやっぱりダメだ」とテレビの前から離れてしまった。

 

   パソコンに向かって仕事をしながらちらちらとネットで速報に目をやる。「おっ、1点反した。やば!見なきゃ」とまたテレビの前に陣取る。なんとも節操の無いサポーターだ。こんな日和見な応援姿勢を家内から突っ込まれないことを良いことに、翌日はセネガルに2回のビハインドを跳ね返した成長ぶりを蕩々と自慢する。

 

   かくして最終のポーランド戦で3−1の大勝を宣言した。自信満々である。この時も夜中で家内が見ていなかったのを良いことに、翌朝は西野監督の「大人の采配」を褒め称える話しにすり替えて1日をやり過ごした。

 

  さて、結果的に家内の手のひらで踊らされている私は、甘え放題甘えながらワールドカップを楽しんでいる。「ベルギーが優勝候補だからといって、100回戦えば日本も3回ぐらい勝てるでしょ。だったらその試合を1番最初に持ってくるにはどうするかを考えればイイだけだよ。」ってな調子で勝つための方策を考え続けている。

 

   幸いなことに、メッシもロナウドも組織力に封殺されて敗退した。やる事をやれば勝てる。「日本は初めてのベスト8に向けて全力で挑む。ベルギーは優勝を見据えてブラジル戦も考慮した布陣で挑まねばならない。次の試合どっちに分があるかオシムも言ってたとおりさ」ベスト4に挑む心構えを今からしておかないと、いけないかもね。

 

   今宵も私の取って付けたような論説が夫婦二人だけの食卓を賑わす。

ラグビーワールドカップ日本対南アフリカ戦

  • 2015.09.21 Monday
  • 22:35

 「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでとう!」人々の心をスパッと代弁した名言で貴乃花と武蔵丸の優勝決定戦は歴史に残った。

 今回のラグビーはなんと言い切れば良いのだろう?自分の中でその言葉を探し続けている。多くの人が感動し力をもらった。自分はどこに感じ入ったのか?少し興奮が冷めてきた頭で考えた。

 日本チームは誰にも負けない練習をこなした。その練習を信じて自分たちの闘争心を燃やし続けた。勝つか負けるかではなく、自分たちの努力の結果を出せるかどうかに集中した。そこに自分は強く打たれた。

 南アフリカは結果として勝てばよいと思っていた。だからこれまでの戦績から分析して手堅い選択をしたつもりだった。しかし、日本は最後の瞬間まで自分たちの練習がどれだけのことを成すのか確かめようとしていた。だから真っ向勝負でそれを確かめた。この違いが勝負を決めた。

 もう一つ感動したのはレフリーだった。あれだけ混戦した試合の中で、観衆の判官贔屓な思いに動じること無く、正確にジャッジをし続けた。あの名ジャッジぶりがあったからこそあの名勝負が生まれた。公正なジャッジを堅守することが選手の力を引き出し、人々に感動を与え、スポーツの価値を確認させる要になることを目の当たりにした。心に残る名ジャッジだった。

選手達には


「努力を信じてよく頑張った。感動した。おめでとう!」  

そしてもう一つ


「ジャッジの鏡だ。感動した。ありがとう!」

二十歳の誕生日

  • 2015.07.23 Thursday
  • 09:51
今日は息子のはたちの誕生日。
赤ん坊の時から人なつこく、陽気で楽しい子です。
今は大阪の鍼灸大学で勉強しています。

私がたどってきた細々とした険しい道を追いかけて歩み始めました。
鍼灸師の道は厳しいけれど、腕を磨けば人の役に立てるやりがいのある仕事です。
その楽しみを伝えながら一緒に歩もうと思います。
いずれ彼の存在と活躍が周囲の人々の助けになる日が来るでしょう。
頑張れ!
瑞穂

 

脱腸の手術を嫌って、鍼灸院を受診するワケ

  • 2012.02.17 Friday
  • 23:56
やむにやまれぬ事情

70代男性  

   一ヶ月前に小便をこらえてから左下腹に時々刺すような痛みとふくらみを感じるようになり、かかりつけの内科で診てもらったら近くの病院を紹介され、そけいヘルニアと診断された。ドクターからは1週間入院して手術するようにと事務的に言われ、その場で手術日の予約を入れるように求められたが、曖昧な返事をして帰ってきた。鍼灸で何とかならないだろうかと治療に見えました。鍼灸でそけいヘルニア(脱腸)を治してくれと言ってくる人も珍しく、何か訳があるのだろうと思い話を聞いてみることにしました。  

   すると、この方は奥さんと二人で商店を営んでおり、今年は大雪で自分が手術で休んだら店の仕事と雪片付けを奥さん一人に任せられず、ましてや手術を迫られたときは年の瀬だったので、年末年始のかき入れ時に休めないので、医者に曖昧なことを言って逃げ帰ってきた次第。幸いにもいきんだときに軽い腹痛が出る程度で年を越せたので、鍼で痛みだけでも和らげてもらってもう少し持たせられないだろうかと考えての来院だったそうです。  

   なるほど話は聞いてみるものだなーと思いました。自分も家内と二人で鍼灸院を経営している身、思い当たることばかりで、この方の話は身につまされるほど理解できました。  

   そこで、「もし手術を受け入れるとしたらいつの時期なら可能ですか?」と聞いたら、大口の取引が休みになる3月中頃という返事が返ってきました。なるほど、春になれば雪も降り止んでいるだろうし、1週間ぐらい休めるだろうから、何とかそこまで腹痛を鍼で抑えて手術を引き延ばせられれば助かるのはうなずける。だから病院から逃げ帰って鍼灸院の門を叩いたのか。と合点が行きました。まだヘルニア(腸の脱出)は軽微なので、脱腸帯と呼ばれる腹帯を巻いて息むような無理をしなければ持たせることは可能なのでしょうが、今年は豪雪でとても春まで何事もなく持ち込めるとは思えませんでした。  

   そもそも、そけいヘルニアとはいわゆる脱腸のことで、足の付け根にそけい管と呼ばれる筋膜の裂け目があり、年をとって筋膜が衰えるとそけい管が緩んで、いきんだときに腸などが出てくるようになりるものです。穴が小さいうちは軽い痛みがいきんだときに出るぐらいで済みますが、時間の経過と共に穴が大きくなり、腸が穴から飛び出したまま戻れなくなった場合、ひどい腹痛に見舞われ、有無も言わせぬ緊急手術で腸を切り取ることになります。  

   この方の場合、まだ穴が小さいので何とかだましていられるので、軽い腹痛に対しては鍼灸治療も多少の効果は期待できますが、根本的に緩んだ筋膜を元に戻せる訳ではなく、雪片付けと商品の運搬を繰り返せば、徐々に筋膜の裂け目は大きくなり、いずれは腸が出たきり戻らなくなるもっとも危険な大きさになるのは必至で、そうなればいきなり激痛に襲われ何の段取りもできぬまま緊急入院して開腹手術となり、大切な仕事に穴を開け、経営者として一番恐れていた事態を引き起こしてしまいます。  

   そこで、私は自分の立場と経験から経営者としてのアドバイスをすることにしました。「何故鍼で脱腸を治療してくれとおっしゃったのかよく分かりましたし、あなたの事情も了解しました。私も個人事業者として同じ立場にあり、店主がおいそれと入院できないことも十分理解しています。だからこそあなたのお店にとってもっともリスクの少ない方法をアドバイスさせてください。」そう前置きして、脱腸の詳しいメカニズムを解説し、この冬を無傷で乗り切れるとは思えないこと。除雪と仕事で徐々に筋膜の裂け目は大きくなること。ある程度の大きさになった時が一番腸が穴から出たきり戻れなくなる危険が高まること。そうなれば突然入院手術を余儀なくされ、回復までより時間がかかってしまうことで経営者として一番恐れた事態に陥ること。そうした危険を冒すより、まだ傷が小さい内にすべての段取りを整えて、経営上のリスクを最小限に抑えた形で手術に踏み切れば、入院期間を最短にできるし、回復も早くもっとも賢明な判断だろうと話しました。  

   この方は私の話が終わるやいなや、「分かりました。すぐに家内と相談して手術をする方向で準備します。」と言われ帰って行かれました。それから半月して来院され、手術は20分ぐらいで終了しベッドが混んでいたので5日で退院させられた。入院中幸いに雪が小康状態だったので家内も助かった。お店の休みも最短で済んだと喜ばれました。今は腰痛の治療にいらしています。  

   ドクターからすれば、早いほど簡単に終わる手術だし、手術以外で治るものでもないし、放っておけばとんでもないリスクがあるのだから、すぐに切るのは当然。と思っているので、患者さんに事務的に即座の手術を要求するのでしょうが、患者さんは皆さん生活があり、言うに言われぬ事情も抱えているものです。頭ごなしの説明だけでは患者さんが決断できず、結果として危険な方向に行ってしまうこともあるのです。鍼灸院にはこうした手術を逃れようとして逃げ込んでくる方が沢山いらっしゃいます。  

   どんな理由であっても否定することなく聞いてあげた上で、その方のもっとも利益になる判断ができるような情報を提供することで、問題は安全な方向に解決していくものです。もちろんこれまでにも紹介したように、鍼灸で不要な手術を回避できたような症例もありますが、必要なものは必要と患者さんをきちんと納得させるのも大切な仕事です。
JUGEMテーマ:健康

お花見後の婆ちゃん達のつぶやき

  • 2009.04.22 Wednesday
  • 23:44
今年はお天気の良い土日に桜の満開が重なり、
花見の名所はどこも大変な人出だったようです。

花見に連れて行ってもらったお年寄りも多かったのでしょう。
月曜から次々と同じような声が聞こえてきました。

「休憩も取らずに2〜3時間のドライブで車窓から桜を見て帰って来たら
歩けなくなった。」

と言うものです。

せっかく自分を喜ばせようと家族が連れて行ってくれたのに、
かえって足腰が痛くなったなんて言えなくて、
こっそり治療に来るところがこの辺のお年寄りの気遣いです。

お医者へ行くと家族に具合が悪いことが分かってしまうので
こう言うときは鍼灸院なのだそうです。

連れて行った家族としては普段元気な婆ちゃんだし、現地で歩かせるよりも
楽だろうと、車に乗せたままのドライブ花見になったのでしょう。
町中の桜が満開なのだから、走れば走るほど桜が見られるとあって
ついつい足が伸び、気がつくとお年寄りは車の中でふらふらになっていたようです。

80才も過ぎていれば1時間ぐらいのドライブがせいぜいです。
必ず途中で休憩を取り、少し歩かせてあげた方が安全です。

車の特に後部座席の座りっぱなしは、腰と膝に負担が大きいので、
助手席の座面と背もたれに座布団やクッションを入れてあげると腰が丸くならないし
正座もできて膝の曲げ伸しも自由になり、お年寄りには快適なはずです。
肘掛けの付いている椅子も身体を支えられて良いでしょう。

アー楽しかった。で終わらせるには近場の桜が結局無難ですよ。


 

日だまり

  • 2008.12.15 Monday
  • 23:44
お天気と気分晴れ

日が照ってくると気持ちも晴れやかになる。
そんな時は考えも楽天的になり、気分も陽気になる。
当然患者さんの症状も好転しやすい。

鍼の効果も随分お天道様に助けられてるなーと思う。
ありがたい。ありがたい。

特に待合室は東南の角、治療室は南に面しているので日当たりは
抜群だ。真冬でも日が照ってくると暖房なしで過ごせるし、
日によっては北側の院長室まで暖められる事もある。

お天気のいい日の治療は日向ぼっこをしているみたいだ。
もっとも私は患者さんの眠気を邪魔しないように、心地良い鍼刺激をすることに
集中しなきゃいけないが。。。。

世の中不景気の嵐でみんな不安にさいなまれている。
それでも毎日食べて生きて行かなきゃならない。
このところの好天は、お天道様から私たちへの励ましに思える。

「明日もあっためでけっから、元気出して励めよー」
って言ってくれてるような心強さを感じる。
このエネルギーをいっぱいもらって頑張ろう。

え?「おめどごの お日様は訛ってネエが」ってが?

「さすけねえべー」